雨の女王
リンポポ州の町ツァニーンに近い、神秘的なドラケンスバーグ山脈南側に囲まれた場所が、雨の女王モジャジの家です。
モジャジは、伝統的に母権制のリーダーがいるロベドゥ王朝のリーダーのことであり、このリーダーには雲をコントロールする特別な力があると信じられています。つまり、彼女は雨を味方に付け、干ばつを敵としており、毎年11月には雨降りの儀式を行っております。
1600年代以来、6人の雨の女王が存在しており、その全員が母権制の文化を続けるために、親戚の男性との間に女子を生むことを期待されています。
最後の女王であったマコボ・モジャジ6世は2005年に27歳で亡くなり、残された生後5か月の娘、マサラナボは即位には若過ぎたことから、現在は女王は存在していません。この間、マコボの兄弟であるムパパトゥラが指定された摂政を務めます。
この緑豊かな地域への訪問者は、300ヘクタールのモジャジ・サイカド・リザーブの近くで、雨の女王の神秘性のようなものを体験できます。このリザーブの丘側には、モジャジ・パームと呼ばれるソテツ種の森林があり、単一ソテツ種の密集地としてはこの森林が世界最大です。
モジャジ・キャンプには散歩道と宿泊施設があり、ロイヤル・クラール (家屋敷) への訪問をアレンジすることもできます。